高橋暁子's Website

コミュニケーションコラム/Communication column


【vol.1】コミュニケーションに必要なこと
どもはとてもおしゃべりです。
しかし大抵の場合、いつまで聞いても要領を得ません。 またある子は、おしゃべりではなくて行動で示します。なぜそうするのかは本人にも分かっていないことがあります。
彼らは大人以上に様々なことを感じていますが、語彙も表現力もないために言葉で上手に伝えることができないのです。
教員だった頃のことです。
やんちゃな子がいて、何度叱ってもどうしても言うことを聞いてくれず、ほとほと困り果てていたことがあります。
ある日見かねて、先輩の先生がわたしにこんな話をしてくれました。
「高橋さん、○○君のこと叱ってばっかりいるんじゃない?それじゃあ『先生に嫌われている』と感じてしまって、言うことなんて聞いてもらえないわよ。
彼の担任はあなたしかいないのよ。いやでも毎日あなたと顔を合わせなければならないのよ。そんなあなたに嫌われたいわけないでしょう。本当は絶対好かれたい、認めてほしいと思っているはずよ。もっと認めてあげてごらんなさい。彼はそんなに悪い子じゃないと思うわよ」
そんなことは思ってもみませんでした。
わたしに認めてもらいたい?好かれたい?そんなはずないと思いました。
の日わたしは試しに、○○君を叱る代わりにいいところを見つけて誉めることにしました。
「○○君、いいね。みんな見習ってごらん」
口に出して初めて、そういえば○○君のことは叱るばかりで誉めたことなどなかったことに気がつきました。
そして、今でも覚えていますが、彼はその時一瞬驚いた顔をして、とても嬉しそうな顔になったのです。
いくら叱っても言うことを聞いてくれなかった彼が、すすんでわたしに話しかけたり言うことを聞いてくれるようになりました。
彼が悪いのではなくて、わたしが彼にひどいことをしていたのでした。
悪いことをしたら叱るのではなく、なぜ悪いことをするのかを考えなければならなかったのです。
ならば「ただ叱るだけの人を好きになるはずはない」ことくらい分かります。
自分を認め好きでいてくれる人の言うことだからこそ、聞こうと考えるのです。
人間関係ができていないうちに叱るだけ叱ってもうまくいくわけはありません。
このようなことは、人の心理を学んでいくことで徐々に理解できるようになりました。
その中には自然とできていることもありましたが、落ちていることも多々ありました。

どんなことも、言語化したり仕組みを理解すれば格段に受け入れやすくなります。
自分自身を理解するためにも他人と理解しあうためにも同様のことが重要です。
自然とできる人には必要のないことかもしれませんが、できない人のために言語化したり仕組みを伝えてできるようにしていくことは、とても重要だと考えているのです。
http://akiakatsuki.com/ /aki-akatsuki●nifty.com